一般社団法人 延岡青年会議所 (公式ページ)

延岡青年会議所の紹介
NOBEOKA JUNIOR CHAMBER

理事長所信

渡邉 正太郎

第63代理事長渡邉 正太郎

はじめに

 私と青年会議所との出会いは、1995年まで遡ります。
当時中学3年生であった私は、延岡青年会議所のアメリカホームステイ事業に参加し、約2週間アメリカの家庭に滞在しながら現地で行われる様々なプログラムを体験しました。
そこで、これまで触れることのなかった新しい文化に触れ、ともに参加した仲間と交流を深めることにより、世界には様々な文化や価値観があり、言葉が通じない中にも心の交流を行い、繋がりの大切さや人間の素晴らしさを学ぶことが出来ました。
それから12年後の2007年、延岡青年会議所からお誘いを受けた時、私は「あのような素晴らしい事業をしている延岡青年会議所ならば参加してみたい」と思い、入会を即決しました。
そして、私はこれまで地域のために情熱を持って活動されてこられた数多くの先輩方から様々な気づき、学びを得る中で、私自身も先輩方のように情熱を持ってまちづくりに取り組み、青年経済人として常に成長していきたいと考えるようになりました。
その情熱を次の世代に引き継ぎこれからも地域に貢献できる組織として未来へと繋いでいくことが、本年理事長を務めさせていただく私の使命だと確信しています。
 終戦後、日本の再建を目指し全国各地で青年会議所が設立されるなか、ここ延岡の地においても誇り高き志を持った青年経済人が集い、1957年7月25日に延岡青年会議所が設立されました。
創立以来60年以上にわたり、数多くの先輩方が「自分たちのまちは、自分たちでつくる」という創始の精神を受け継ぎ、明るい豊かな郷土延岡の実現のためにその時代の流れに則した「まちづくり」「ひとづくり」の運動に取り組んで参りました。
2017年の創立60周年を機に改めて誇り高き創始の精神を胸に刻んだ私たちは、活動を支えて下さる地域社会への感謝と、この郷土延岡を創り上げてこられた先輩方への敬意を決して忘れることなく、青年らしい自由な発想と力強い行動力、そして失敗を恐れない勇気を持って活動して参ります。
私たちの本気の行動は郷土延岡に活力を与え、新しい時代を切り開き、笑顔と活気に溢れた郷土延岡としてこれまで以上の発展を遂げるための原動力になるのです。

組織を未来に繋ぐ

 青年会議所は20歳から40歳までの限られた時間の中で、仲間と共に切磋琢磨し、市民の先頭に立って地域に貢献できる人材を育て、また活動を通して得た「まちづくり」「ひとづくり」に関する知識と経験を連綿と受け継いできた団体です。
私たちの運動を今まで以上に効果的に波及させ、明るい豊かな社会を実現するためにメンバー一人ひとりが当事者意識を持って会員拡大を行っていかなければなりません。
一人でも多くの同世代の青年に、共に運動を行っていく楽しさや延岡青年会議所の魅力を伝えることが、ひいては組織の強化へ繋がっていくのです。
 そして、青年会議所は地域で活動する団体であると同時に、活躍のフィールドは世界まで広がっており、出向を通して自らを成長させることもできます。
さらに、私たちは様々な事業を通して、行政や同じ地域で活躍する団体と交流し地域社会を巻き込んで運動を伝播していく機会も有しています。
青年会議所のスケールメリットを活かし、自ら進んで新しい価値観に触れ、知識の向上に努め、多くの経験を積み重ねることでJAYCEEとしての資質を高めていきましょう。
そして、メンバー一人ひとりの魅力を磨き成長し、その力を一致団結させ力強く運動を行っていきましょう。

地域の魅力を高める

 以前は「延岡には何も無い」ということを聞くこともありましたが、創立50周年記念事業として作成した「延岡蓬莱かるた」にもあるように、延岡には自慢できる偉人・文化・歴史・名跡・名産など誇れるものが多くあります。
そのひとつに「続日本100名城」に選ばれた延岡城があり、私たちは2017年の創立60周年より「延岡城下町ブランド」の確立を目指し「延岡城下町プロジェクト」と題して運動を展開しています。
ハード面に関しては行政が整備を進めていますが、延岡城を十分に活かすためには、ソフト面の充実が必要不可欠です。地域社会を巻き込みながら延岡市民としてのアイデンティティを強めていくために、延岡城を中心として育まれた文化・歴史について改めて学び、歴史に思いを馳せ、その価値について知る機会を創出していきましょう。
 また、延岡青年会議所はまちづくりにおける高速道路の重要性に着目し、これまで長年に渡り高速道路建設促進事業を行政、関係諸団体の皆様とともに行ってきました。
東九州自動車道は一部区間を残してはいますが、先輩方の並々ならぬ努力により概ね全線開通の目処が立っています。
しかし、九州における循環型高速交通網の効果を一段と高めることのできる九州中央自動車道の全線開通にはまだまだ時間がかかる見通しとなっています。
この九州中央自動車道はその経済的なストック効果はもちろんのこと、南海トラフ地震の可能性が叫ばれるなか「命の道」として注目されています。
2010年より共同宣言書を締結し運動を共にする一般社団法人熊本青年会議所や行政、沿線の各団体と手を取り合い、今解決するべき課題は何か、それを解決するには何をしなければならないのかを多角的に捉え、一日も早い全線開通を目指した活動を行い、ネットワークを強化していきましょう。

未来のために育てる

 子どもはいつの時代も地域の宝であり希望です。人口の流出や少子高齢化といった地域社会が抱える問題を鑑みたとき、その解決策の多くは次代を担う地域の子どもたちが握っています。
1980年以降に生まれた私たちの世代以降は、「デジタルネイティブ」と呼ばれ、インターネットやパソコンが子どもの頃からごく自然に身の回りにあり、また近年はSNSやモバイル環境の発達によって地域社会の関係性が薄れてきていると感じます。
私たちは運動を通し地域の子どもは地域で育てることを真剣に考え、学校教育や家庭教育とも違う独自の体験を通し大人の背中を見せ、率先して子どもが明るく元気に育つ機会を創出していきましょう。

結びに

 延岡青年会議所は、長年にわたり試行錯誤を繰り返しながら意識変革団体として、このまちとともに成長したい、このまちに住んでいたい、このまちで子どもを育てたいと願い運動を続けています。
決して変えてはならない本質を見落とすことなくしっかりと向き合いながら、何事にも挑戦し続けるという強い意志と希望を持って前進していきましょう。
それが自分と未来を明るく照らし、ひいては自分たちの会社や家族、市民に共感を呼び明るい豊かな社会の実現への大きな一歩になると確信しています。
現役世代と呼ばれる私たちには歯を食いしばり、断固たる決意を持ってこの地域の未来を語り、市民や次世代を担う子どもたちに希望を見せていく使命があります。
そのためにはまず、全会員が自分自身を律し、様々な経験を積み、何事も恐れることのない高い志をもつJAYCEEへと成長していきましょう。
私はそのためにメンバー一人ひとりが輝き、尊い個性を十二分に発揮できるよう粉骨砕身の決意で1年間活動して参ります。

歴代の理事長所信
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