一般社団法人 延岡青年会議所 (公式ページ)

延岡青年会議所の紹介
NOBEOKA JUNIOR CHAMBER

理事長所信

柄浦 圭佑

第68代 理事長柄浦 圭佑

はじめに

「九州コンファレンス2025主管LOMは 一般社団法人延岡青年会議所です」

 

2023年6月20日 熊本県玉名の地にて、私たちは一つの挑戦をしました。

 

九州コンファレンス2025主管決定選考会が執り行われたその日、私たち一般社団法人延岡青年会議所はLOM創設以来、初となる九州コンファレンス主管LOMの内定をいただきました。プレゼンテーションの後、不安と期待が入り混じっていた私の心は、内定が決定した瞬間、ただただ選んでいただいた嬉しさに満ち溢れていました。そして今、一つの挑戦を乗り越え2025年度の新たな挑戦に向けて第一歩を踏み出した今、私はその挑戦の先にあるこのまちの幸せな未来への希望に胸が躍っています。

 

すべては一つの挑戦から始まりました。

 

挑戦には、楽しさがあります。自分自身のための挑戦であれば、その目的が達成されたときのなりたい自分を想像し、誰かのための挑戦であれば、家族や友人、まちの人々の喜ぶ顔を思い浮かべると、楽しく前向きに行動することができます。

挑戦には、不安もあります。先の見通せない未来は本能的に不安を感じます。ですが私たちには仲間がいます。一人で不安な時には志を同じくする仲間がその不安を取り除いてくれます。仲間とともに挑戦した先には、何十倍もの感動や喜びが待ち受けています。

そして挑戦の先には幸せがあります。挑戦に失敗はありません。そこで得る学びが宝となります。必ずしも大きな挑戦でなくて構いません。マイペースでも一歩ずつ前に踏み出せば、あなたの信じる幸せが未来に待っています。

 

志を同じくする私たちが団結し、信念のもとに挑戦したとき、その挑戦は個の挑戦を超え、このまちを、社会全体をも動かす力となり得ます。今、自分自身の信じるままに、思いっきり挑戦しましょう!

 

 

【挑戦がリーダーを育てる】

 

近年では甚大な被害をもたらした台風、新型コロナウイルスの脅威、デジタル化の急速な進展、近年稀にみる物価高など、私たちを取り巻く社会情勢は刻一刻と変化しています。不確実な時代だからこそ、他人を思いやり、何事にも挑戦し、柔軟な発想でまちの未来を切り開いてくれるリーダーが必要です。青年会議所は発展と成長の機会を与える組織ですが、自らその機会に挑戦しなければ成長にはつながりません。例会や各種事業、諸会議など、その一つひとつに積極的に参加、参画し、当事者意識を持って取り組み、地域を思いやり自発的に行動ができるリーダーとして成長する機会へとつなげましょう。また、青年会議所にはLOMが展開する運動の他にも様々な発展と成長の機会があり、国際青年会議所や日本青年会議所、地区協議会、ブロック協議会への出向や各種大会、事業、セミナーへの参加が挙げられます。私は2023年度公益社団法人 日本青年会議所 九州地区 宮崎ブロック協議会 運営専務として出向の機会をいただき、出向したからこそできた貴重な出会いや多くの経験をさせていただきました。その経験によって、私は凝り固まった価値観から解放され、新しい視点で物事を捉えられる人財に成長することができました。出向だけでなく、各種大会等へ参加することで、各地青年会議所メンバーとの交流や、より広い地域を対象とした大規模な事業に触れることができ、その知識や経験をLOMに還元することでメンバーの成長やより良い運動の構築に波及させることができます。多様な価値観を受け入れ、自らの思いを発信できる人財や組織へと成長をするために、出向や各種大会等へ積極的に挑戦してまいりましょう。そして、私たち一人ひとりが地域を支えるために、柔軟な発想でまちの課題に積極的に立ち向かうことのできるリーダーになり、このまちの明るい豊かな未来の創造に貢献してまいりましょう。

 

 

【魅力的な組織であり続けるために】

 

青年会議所は40歳で卒業を迎える組織です。私たちが延岡青年会議所を存続させ、新たなリーダーを輩出し続けるためには、常に新しい仲間を受け入れ続けなければなりません。そして、私たちがより良い運動を展開するためにも、志を同じくする仲間を一人でも多く増やすことが必要です。運動とは地域や社会を巻き込み、特定の人や集団の意識や行動を変えるために行動することです。まちづくり運動や人づくり運動と同じように、会員拡大も入会者の意識を変える意識変革運動であります。まずは会員拡大をメンバー個々でなく全員で取り組むために、拡大活動を組織的、計画的に実施し、会員拡大が延岡青年会議所の運動であるという認識を全員で共有しましょう。また、候補者に対して、青年会議所が地域のリーダーを育てるために発展と成長の機会を提供する「学び舎」であることを共感していただくことで、まちをより良く変革できる人財の育成へとつながります。まずは自分たちが今一度、青年会議所の目的や魅力を理解するために、青年会議所の理念を学ぶ場を創出し、まちをより良くする運動を創ることのできる人財になりましょう。私たちがまちをより良くする運動を継続的に展開し、市民に対し私たちの魅力を発信することで、持続可能な会員拡大につながると確信しています。そして、他人のため、地域のために挑戦し続けられる魅力的な人財を一人でも多く地域に創出することで、このまちの持続的発展につなげてまいりましょう。

 

 

【子供たちの未来を創る】

 

延岡市は県下有数の工業都市として発展し、1980年には人口が154,881人と増加のピークを迎えましたが、その後は減少に転じ、国立社会保障・人口問題研究所によると、2060年の総人口は63,458 人にまで減少する推計されています。加えて、合計特殊出生率や生産年齢人口比率も減少傾向にあり、2040年には老年人口1人あたりを生産年齢人口1.2人で支える予測がされ、人口減少や少子高齢化といった人口動向の課題はまちの持続的発展を妨げる要因の一つです。子供は地域の宝です。このまちがより活力に溢れる未来を迎えるために、まちに住み暮らす人々が子供を産み育てやすい社会であってほしいと考えています。延岡青年会議所は創立65周年に「教育」「郷育」「共育」を柱とした3KYO育構想を提唱し、子供を産み育てやすい延岡の実現に向けて、行政や関係諸団体の皆様と協力し、子育てのための運動や郷土愛を育む運動を行ってまいります。そして、子供たちが未来に希望を抱き、他者への思いやりで溢れる幸せな未来を創るために、私たちは青少年育成事業を推進してまいります。

 

 

地域のつながりで災害を乗り越える】

 

2022年9月に発生した台風14号は延岡市で死者1名、住家被害710棟の被害をもたらしました。度重なる台風だけでなく、今後30年以内に高確率で発生し得る南海トラフ地震でも甚大な災害が想定されております。このような自然災害が発生した際に、命やまちを守るためには平時より備えをすることが重要になります。さらに少子高齢化や核家族化がすすむ現在社会において、家族形態が小さくなり、地域のつながりが希薄化するなか、私たちの生活を守るためには地域単位での支援が出来る体制を整える必要があると考えます。私たちは支援をする側、もしくは支援を受ける側として、有事の際にその状況に応じて最も適切な選択が出来るように学び、命やこのまちのために行動が出来る人財へ成長しましょう。また組織として、関係諸団体の皆様と連携し顔の見える関係性を築き、自助、共助、公助の連携を強化してまいりましょう。そして、有事の際には互いに思いやり、助け合うことで、災害を乗り越えられる社会を目指してまいりましょう。

 

 

【沿線地域と創る交流の輪】

 

延岡市は九州の太平洋側を縦断する東九州自動車道、九州を横断する九州中央自動車道が交錯する「東九州のクロスポイント」としての優位性を活かし、高速道路の早期整備や隣接する日向市の細島港との連携を図ることで人、モノ、経済が交わる拠点としてのまちづくりを推進しています。延岡青年会議所ではこれまで長年に渡り、東九州自動車道、九州中央自動車道の積極的な整備促進にむけて、各地青年会議所や行政、沿線地域の関係諸団体の皆様とともに高速道路建設促進事業や提言活動を行ってまいりました。九州中央部を東西に結ぶ九州中央自動車道は、「命の道」として災害時や救急医療での道路網の確保だけでなく、九州全体の産業を活性化させる「経済の道」、「地方創生の道」としての役割が期待されており、現在、宮崎側が雲海橋交差点から平底交差点間、蔵田交差点から延岡IC間が開通し、熊本側の山都中島西ICから山都通潤橋IC間が2023年度開通予定となります。私たちは関係諸団体の皆様と連携を図り、引き続き九州中央自動車道の積極的な建設促進を発信するとともに、高速道路によってつながる地域と地域の積極的な交流を行う事業を展開してまいります。産業や経済、文化が交じり合う交流の輪を築き、互いにまちの発展に貢献し合える地域間での絆を創ってまいりましょう。

 

 

【九州コンファレンス2025に向けて】

 

公益社団法人 日本青年会議所 九州地区協議会が主催する九州コンファレンス2025を私たち延岡青年会議所が主管することとなりました。延岡青年会議所では初の主管となる本大会ですが、九州コンファレンスには5つの益があると言われており、開催地の行政、企業、団体、個人の益となる「地域益」、延岡青年会議所の益となる「主管益」、参加したメンバーの益となる「参加者益」、主催する公益社団法人 日本青年会議所 九州地区協議会の益となる「主催者益」、そして社会全体の益となる「社会益」の5つがあります。具体的には、大会を構築する過程でメンバー個人をより成長させ、延岡青年会議所としては団結力とネットワークの構築、強化、新たな事業の創出などの発展をもたらすことができます。また、開催地である延岡にとっては魅力の発信や地域経済の発展による地域活性化、そして社会に対して市民意識を変革し、人々の行動を変えることのできる機会となります。本年は九州コンファレンス2025の土台となる部分を構築する重要な一年となります。大会の成功に向けて全員で議論を交わし、揺らぐことのない強固な基盤を作り、地域の魅力が最大限発信できる九州コンファレンス2025を目指し準備をすすめてまいりましょう。その先の未来では、私たちは高い壁に直面しても立ち向かい、延岡青年会議所はより強い信頼関係で団結し、そして延岡の魅力が九州全土に届いていると、私は確信しています。

 

 

【結びに ~挑戦の先に幸せがある~】

 

住み暮らす誰もが幸せを感じるまちでありたい

 

私は心から、そうありたいと願っています。愛する家族や親しい友人が住み暮らすこのまちの人々が誰しも幸せを感じ、そしてその幸せが未来永劫続くことが私の夢です。もちろん自分自身が幸せを望むことが前提となりますが、関係する全ての人々がともに幸せであることで、私たちは心から幸せを感じ続けられるのではないでしょうか。そのためにはその人々の幸せについて真剣に考え、課題を解決するために挑戦し続けることが必要です。それは自分だけでなく家族や同僚、仲間、全てのステークスホルダーを幸せにする為の方法であり、そして青年会議所の本質でもあります。他者への思いやりを持つ人々で溢れ、心が通い合う社会になれば、その想いによって住み暮らす人々の課題は表面化し、ともに助け合い、持続的発展が可能なまちになります。そして、その仕組みを創るのが私たちです。さあ、心通い合う幸せな未来に向けて、仲間と手を取り挑戦し、ともに歩みを進めてまいりましょう。

 

挑戦の先に幸せがある。信じて進もう。

歴代の理事長所信
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